到達率
ドメインレピュテーション
ドメインレピュテーションとは、Gmailなどのメールボックスプロバイダーが、送信ドメインをどれだけ信頼しているかです。ドメインとは、メールアドレスの @ より後ろの部分で、example.comなどです。良いドメインレピュテーションは、配信サービスを変えても引き継がれます。
ドメインレピュテーションとは?
ドメインとは、メールアドレスの @ より後ろの名前です。anna@example.comの場合、ドメインはexample.comです。Gmail、Outlook.com、Yahooなどのメールボックスプロバイダーは、ドメインごとに、そこから届くメールの履歴を記録しています。バウンス、迷惑メールの報告、認証の結果を記録します。受信者がメールにどう反応したかも記録します。この履歴をもとに、ドメインをどれだけ信頼するかを決めます。その信頼の度合いがドメインレピュテーションです。
プロバイダーは、3つのレコードによって、各メールを本当のドメインと結び付けられます。SPF、DKIM、DMARCは、メールが本当はどのドメインから送られたかを証明します。会社は送信サーバーを頻繁に変えることがありますが、ドメインは通常何年も使い続けます。
例:新しいESPに移行する
Brightlineという会社は、news@brightline.comからニュースレターを送っています。1つのESPを3年間使ってきました。ESPとは、MailchimpやBrevoのように、顧客の代わりにメールを送る会社です。
Brightlineは別のESPに移ることにしました。変わることは次のとおりです。
- 新しいESPは別のサーバーから送るので、IPアドレスが変わります。IPアドレスとは、インターネット上のサーバーを識別する番号です。
- ドメインは変わりません。メールは引き続きnews@brightline.comから送られます。
- Gmailは新しいIPアドレスを目にします。しかし、brightline.comとそのDKIM署名は認識しています。
- Brightlineのドメインレピュテーションは引き継がれます。3年間の履歴があるので、メールは引き続き受信トレイに届きやすい状態が保たれます。
逆の場合も同じです。Brightlineのドメインレピュテーションが悪ければ、新しいESPに移っても改善しません。問題はドメインに残ります。
ドメインレピュテーションとIPレピュテーションの違い
| ドメインレピュテーション | IPレピュテーション | |
|---|---|---|
| 評価の対象 | example.comなどの送信ドメイン | メールを送り出すサーバーのアドレス |
| ESPを変えると変わるか | 変わりません | 変わります |
| ほかの送信者と共有されるか | されません。ドメインを使うのは自社だけです | 共有IPの場合、共有されることが多いです |
| プロバイダーが識別する方法 | SPF、DKIM、DMARCのドメインで識別します | 接続してきたIPアドレスで識別します |
プロバイダーは両方を使います。もう一方については、IPレピュテーションのページで説明しています。
ドメインレピュテーションを下げる要因
- バウンス。存在しないアドレスへのメールが多いと、購入したリストか、一度もクリーニングしていないリストだと見なされます。
- 迷惑メールの報告。Googleの送信者ガイドラインは、迷惑メール率を0.10%未満に保ち、0.30%に達しないようにするよう求めています。
- スパムトラップ。質の悪いリストを使う送信者を見つけるためだけに存在するアドレスです。スパムトラップを参照してください。
- 認証がない。SPF、DKIM、DMARCがないと、プロバイダーはメールが本当にその送信者から送られたのかを確信できません。
- 急な送信量の増加。新しいドメインや、しばらく送っていなかったドメインが急に何千通も送るのは、スパム送信者と同じ動きです。
ドメインレピュテーションの確認方法
公開されている単一のスコアはありません。プロバイダーはそれぞれ、ドメインについて独自の評価を持っています。確認する主な方法は次のとおりです。
- Google Postmaster Tools。Gmailユーザーに送ったメールについての、Googleの無料サービスです。ドメインを追加し、DNSレコードで所有者であることを証明します。DNSレコードとは、ドメインの公開ディレクトリにある設定です。その後、迷惑メール率や認証の結果などのデータが表示されます。Google Postmaster Toolsを参照してください。
- 自社の数字。あるプロバイダーで開封率が下がっている場合、そこでメールが迷惑メールフォルダに入っている可能性があります。
- ブラックリストのチェック。MXToolboxなどのツールで、ドメインが公開のドメインブラックリストに載っているかを確認できます。
ドメインレピュテーションを守る方法
- 自社のドメインとしてメールを送るすべてのサービスについて、SPF、DKIM、DMARCを設定します。
- 大量に送る前には毎回リストを検証し、バウンスするアドレスを削除します。
- コールドメール(営業メール)は、brightline-mail.comやoutreach.brightline.comのような、別のドメインかサブドメインから送ります。これでコールドメールとメインのドメインの間に、ある程度の距離を置けます。ただし、プロバイダーはサブドメインをメインのドメインと結び付けることもできます。
- 新しいドメインでは、少しずつ送り始めます。1日の送信数を少なくし、数週間かけて増やします。メールのウォームアップを参照してください。
- 配信停止を簡単にします。そうすれば、受信者は「迷惑メールを報告」をクリックする代わりに、配信を停止します。
ドメインレピュテーションとメールアドレス検証
バウンスは、プロバイダーがドメインを評価するときに使うシグナルの1つで、送信前に自分で管理できます。メールアドレス検証ツールは、存在しないアドレスを見つけます。メールアドレスの一括検証ツールはリスト全体に対して同じことを行うので、キャンペーンは実在するメールボックスに届きます。定期的なメールアドレス検証は、古いアドレスが再利用型のスパムトラップになる前に削除することにも役立ちます。迷惑メールの報告や認証の不足は改善できないので、上のほかの手順も引き続き必要です。
関連する用語
- IPレピュテーションIPレピュテーションとは、GmailやOutlookなどのメールボックスプロバイダーが、メールの送信元のIPアドレスをどれだけ信頼しているかです。IPアドレスとは、インターネット上のサーバーを識別する番号です。IPレピュテーションが悪いと、メールは迷惑メールフォルダに入るか、ブロックされます。
- Google Postmaster ToolsGoogle Postmaster Toolsは、Gmailが送信ドメインをどう評価しているかを表示する、Googleの無料のウェブサイトです。Gmailユーザーに送ったメールについて、迷惑メール率、ドメインレピュテーション、IPレピュテーション、認証の結果、配信エラーを報告します。
- DMARCDMARCは、ドメインのDNSに公開するルールです。ドメインから送られたと名乗っているのにSPFとDKIMに失敗したメールを、どう扱うかを受信側のサーバーに伝えます。レポートの送り先も伝えます。
- メールのウォームアップメールのウォームアップとは、新しいアドレスやドメインから送るメールの数を少しずつ増やすことです。メールボックスプロバイダーには新しいドメインの履歴がないので、そのメールを慎重に扱います。ウォームアップで、その履歴を一歩ずつ作ります。
