MXレコード確認(MX Lookup)

ドメインのMXレコードを確認すると、そのドメインのメールを受信するメールサーバーが、送信側が試す順番で分かります。

例:

ドメインのMXレコードを確認する方法

  1. 上の入力欄にドメインを入力します。メールアドレスやWebサイトのURLを入力しても構いません。ツールはドメイン部分だけを使います。
  2. 「MXレコードを確認」をクリックします。公開DNSからレコードを読み取るため、送信側が今見ているものと同じ内容が表示されます。
  3. まず概要を読みます。そのドメインがメールを受信できるかどうかが分かります。
  4. 次に表を読みます。1行が1台のメールサーバーで、優先度の数値、IPアドレス、TTLが表示されます。

レコードを変更したのに古い内容が表示される場合は、表に表示されたTTLが切れるまで待ってください。TTLは、リゾルバーが前回の回答を保持できる秒数です。アドレスバーのURLを開くと、同じMXレコードの確認をもう一度実行できます。同僚やDNSの管理会社にそのまま送ることもできます。

メールがドメインのMXレコードに従い、優先度の順にメールサーバーへ届く様子のイラスト。

MXレコードとは

MXレコード(メールエクスチェンジャーレコード)は、ドメイン宛てのメールをどこに配信するかを他のメールサーバーに伝えるDNSの設定です。誰かが anna@example.com にメールを送ると、送信側のメールサーバーは example.com のMXレコードを調べ、そこに書かれたサーバーに接続します。このレコードを読み取るのが、MXレコードの確認(メールサーバーの検索)です。手順を追った例を含む分かりやすい説明は、用語集のMXレコードをご覧ください。

各レコードは、優先度の数値とメールサーバー名の2つの部分でできています。Google Workspaceの設定ガイドでは、次のようなレコードを1つ設定するよう案内しています。

example.com.  3600  IN  MX  1  smtp.google.com.

古いWorkspaceのドメインでは、ASPMX.L.GOOGLE.COM から始まる5つのレコードが今も残っていることがよくあります。Googleはこの設定も引き続きサポートしているため、変更する必要はありません。

MXレコードが扱うのは受信メールだけです。送信メールは、主にSPF、DKIM、DMARCという別のレコードが扱います。この3つの仕組みはSPF・DKIM・DMARCの解説をご覧ください。

優先度の数値の意味

送信側は、数値が最も小さいサーバーから先に試します。応答がなければ、次に小さい数値のサーバーに移ります。2台のサーバーが同じ数値の場合、送信側はどちらかをランダムに選ぶため、負荷が分散されます(RFC 5321、5.1節)。

意味を持つのは順番だけで、数値の大きさは関係ありません。優先度10と20は、1と2と同じように動作します。たとえばGmail自身のドメインは、5、10、20、30、40の5台のサーバーを設定しています。

MXレコード確認の結果の意味

結果意味対応
メールを受信できますドメインにMXレコードがあり、すべてのメールサーバーにIPアドレスがあります。対応は不要です。それでもメールが届かない場合は、メールサーバー自体か迷惑メールフィルターを確認してください。
MXレコードはありますが、修正が必要な点があります少なくとも1つのレコードに問題があります。ツールはその問題をサーバーの下に表示します。DNSの管理画面でレコードを修正してください。よくある問題は、この表の下で説明しています。
MXレコードがありません送信側は、ドメイン自体のアドレス(AレコードまたはAAAAレコード)に配信を試みます。ドメインでメールを受信する場合は、MXレコードを追加してください。設定する値はメールサービスの事業者が案内しています。
メールを受信できませんMXレコードがなく、代わりに使えるアドレスもありません。MXレコードを追加してください。ドメインをメールに使っていない場合は、そのままで構いません。
メールを一切受け付けませんドメインがNull MXレコード(0 .)を公開しています。これは送信側に配信を試みないよう伝える設定です(RFC 7505)。ドメインをメールに使っていない場合は、対応は不要です。メールの送信に使うドメインには設定しないでください。返信やバウンス通知が戻ってこなくなります。
存在しませんDNSにそのドメインの記録がまったくありません。つづりを確認し、ドメインが登録されているかも確認してください。

ツールは、個々のレコードについて4つの問題も検出します。1つ目は、レコードがホスト名ではなくIPアドレスを指している場合です。2つ目は、サーバー名がエイリアス(CNAME)の場合で、これはRFC 2181で認められていません。3つ目は、サーバー名にIPアドレスがなく、そのサーバー宛てのメールを配信できない場合です。4つ目は、ドメインが通常のMXレコードと一緒にNull MXを公開しており、設定が矛盾している場合です。

Google Workspace、Microsoft 365などのMXレコード

MXレコードの確認でこれらのサーバー名が表示されたら、そのドメインのメールをどの事業者が扱っているかが分かります。各名前の前の数値は優先度です。メールサービスを設定するときは、その事業者の設定ページから値をコピーしてください。値の一部は、ドメインやリージョンによって変わります。

Google Workspace
古い設定では ASPMX.L.GOOGLE.COM と4台のALTサーバーを使います。Googleはこの設定も引き続きサポートしています。
1 smtp.google.com
Microsoft 365
先頭の部分はドメインごとに異なります。DNSSECを使うドメインでは、mx.microsoft で終わる名前になります。正確な値は管理センターからコピーしてください。
yourdomain-com.mail.protection.outlook.com
Zoho Mail
末尾はデータセンターによって変わります。たとえばEUでは mx.zoho.eu です。
10 mx.zoho.com
20 mx2.zoho.com
50 mx3.zoho.com
Proton Mail
10 mail.protonmail.ch
20 mailsec.protonmail.ch
Fastmail
10 in1-smtp.messagingengine.com
20 in2-smtp.messagingengine.com
iCloud Mail
iCloud+の独自ドメイン用です。
10 mx01.mail.icloud.com
10 mx02.mail.icloud.com
Namecheap Private Email
10 mx1.privateemail.com
10 mx2.privateemail.com
Cloudflare Email Routing
メールを別の受信トレイに転送します。優先度はCloudflareが設定します。
route1.mx.cloudflare.net
route2.mx.cloudflare.net
route3.mx.cloudflare.net
Amazon SES
メールの受信用です。中央の部分はAWSのリージョンです。
10 inbound-smtp.us-east-1.amazonaws.com
Hostinger
5 mx1.hostinger.com
10 mx2.hostinger.com
IONOS
国によっては mx00.ionos.de のように独自の末尾を使います。
mx00.ionos.com
mx01.ionos.com
OVHcloud
1 mx0.mail.ovh.net
5 mx1.mail.ovh.net
50 mx2.mail.ovh.net
100 mx3.mail.ovh.net
200 mx4.mail.ovh.net
Yandex 360
10 mx.yandex.net

MXレコードが、Proofpoint、Mimecast、Barracudaを指している場合もあります。これらはセキュアメールゲートウェイ(SEG)です。メールはまずゲートウェイを通ってフィルタリングされ、その後で実際のメールサービスに届きます。その先のメールサービスは、MXレコードの確認では分かりません。ゲートウェイはどのメールアドレスにも応答するため、メールアドレスの検証も難しくなります。詳しくはセキュアメールゲートウェイの背後にあるメールアドレスを検証する方法をご覧ください。

MXレコードを変更する方法

メールを新しいサービスに移すには、DNSの管理画面で新しいサービスのMXレコードを追加し、古いレコードを削除します。送信側はDNSが返す内容に従うため、キャッシュされた回答が期限切れになるにつれて、メールは新しいサーバーに届くようになります。

かかる時間は、古いレコードのTTLによって決まります。移行を予定している場合は、事前にTTLを数分に下げてください。切り替え日までに古い長いTTLが切れるよう、少なくともTTLの1周期分前に変更します。すべて正常に動いたら、TTLを元に戻します。一部のメールが古いメールボックスに届く場合に備えて、古いメールボックスは数日間残しておいてください。

メールサービスの事業者は、変更が反映されるまで最大48時間や72時間と案内することがよくあります。これは安全を見た上限で、通常の待ち時間ではありません。MXレコードがなかったドメインに追加する場合は、少し長くかかることがあります。リゾルバーが「レコードなし」という回答もキャッシュしている可能性があるためです。その保持期間は、ドメインのSOAレコードで決まります。

切り替えた後は、新しいサービスが自社の代わりに送信できるようSPFレコードを更新し、そのサービスのDKIM署名を有効にしてください。自社のサーバーから送信する場合は、DKIM生成ツールで鍵を作成し、DMARC生成ツールで両者をまとめるDMARCレコードを作成できます。

MXレコードの確認ではメールボックスの存在は分かりません

MXレコードで分かるのは、ドメインがメールを受け付けることです。特定のメールアドレスが存在するかどうかは分かりません。example.com のMXレコードに問題がなくても、jane@example.com 宛てのメールはバウンスすることがあります。Janeさんが退職した場合や、そのメールアドレスが最初から存在しなかった場合です。

メールボックスを確認するには、メールサーバーに問い合わせる必要があります。これがメールアドレス検証ツールの役割です。1件ならメールアドレスの存在確認を、配信前にリスト全体を確認するならメールアドレスの一括検証をお使いください。

よくある質問

ドメインのメールサーバーを指定するDNSレコードです。誰かがそのドメインのメールアドレスにメールを送ると、送信側のメールサーバーがMXレコードを調べます。それによって、メッセージの配信先が決まります。

このページ上部のMXレコード確認ツールにドメインを入力してください。ターミナルからは、Windowsでは nslookup -type=mx example.com、macOSとLinuxでは dig mx example.com で確認できます。

はい。ほとんどのドメインは複数設定しています。送信側は優先度の数値が最も小さいレコードから先に試し、他のレコードは予備として使います。同じ数値のレコードは負荷を分け合います。

送信側は、ドメイン自体のAレコードまたはAAAAレコードに配信を試みます。これはそのアドレスでメールサーバーが動いている場合にのみ機能します。そのため、メールを受信するドメインにはMXレコードが必要です。

できません。自身のAレコードまたはAAAAレコードを持つホスト名を指定する必要があります。レコードにIPアドレスを書くと規格に反します。また、RFC 2181では、この名前をエイリアスにしてはならないと定めています。エイリアスに対応する送信側もありますが、それを前提にはできません。

ドメインのDNSを運用している事業者です。通常は、ドメインを購入したレジストラです。ネームサーバーをCloudflareなどのサービスに移した場合は、そのサービスです。どの送信側も読み取る必要があるため、レコード自体は公開されています。

最大で古いレコードのTTLの時間です。古いレコードをキャッシュしたリゾルバーは、TTLが切れるまで古い回答を使います。たとえばTTLが3600なら、最大1時間です。DNSの管理会社が変更を公開するまでに、さらに数分かかることもあります。

必要ありません。MXレコードはメールを受信するためのものです。送信にはSPF、DKIM、DMARCが関係します。ただし、MXレコードもAレコードもまったくないドメインからのメールを拒否する受信サーバーもあります。そのようなドメインは返信を受け取れません。

ドメインだけでなく、メールボックスまで確認しましょう

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