到達率
メールの到達率(デリバラビリティ)
メールの到達率とは、メールが受信トレイに届くかどうかです。メールは配信されても、迷惑メールフォルダに入ることがあります。到達率が高いとは、メールのほとんどが迷惑メールフォルダに入らず、ブロックもされず、受信トレイに届くことです。
メールの到達率とは?
メールの到達率(デリバラビリティ)とは、メールが受信トレイに届く力のことです。送ったメールが行き着く場所は3つあります。受信トレイに届く。迷惑メールフォルダに入る。または、受信側のサーバーに拒否される。拒否されることをバウンスと呼びます。
到達率が扱うのは、1つ目の場所である受信トレイです。各メールの行き先は、メールボックスプロバイダーが決めます。メールボックスプロバイダーとは、Gmail、Outlook.com、Yahooなど、受信者の受信トレイを提供している会社です。各プロバイダーは迷惑メールフィルターを動かしていて、メール1通ごとにこの判断をしています。
配信率と到達率の違い
この2つの言葉は似ていますが、測るものが違います。配信率は、受信側のサーバーが受け付けたメールを数えます。到達率は、受け付けられたメールがどこに行ったかを見ます。
顧客に1,000通のメールを送ったとします。以下は例として示す数字です。
| 段階 | メール数 | 意味 |
|---|---|---|
| 送信 | 1,000 | 送信ボタンを押しました |
| バウンス | 40 | 受信側のサーバーが拒否しました |
| 配信 | 960 | 受信側のサーバーが受け付けました |
| 受信トレイ | 800 | 顧客が受信トレイで目にします |
| 迷惑メール | 160 | 顧客が迷惑メールフォルダを開いたときだけ目にします |
配信ツールには、配信率96%と表示されます。良い数字に見えます。しかし、1,000通のうち受信トレイに届いたのは800通だけです。受信トレイへの到達(インボックスプレースメント)は80%です。配信ツールには、メールがどのフォルダに入ったかが見えないので、96%と報告します。
メールの到達率に影響する要因
プロバイダーは正確なルールを公開していません。わかっている要因は次のとおりです。
- 認証。ドメインがSPF、DKIM、DMARCに合格しているかどうかです。これらのレコードは、メールが本当に送信者から送られたことを証明します。
- 送信者レピュテーション。過去のメールをもとに、プロバイダーがドメインと送信IPアドレスをどれだけ信頼しているかです。IPアドレスとは、インターネット上のサーバーを識別する番号です。送信者レピュテーションを参照してください。
- バウンス。存在しないアドレスに送ると、リストを確認していないことがプロバイダーに伝わります。
- 迷惑メールの報告。受信者が「迷惑メールを報告」をどれくらいの頻度でクリックするかです。Googleの送信者ガイドラインは、この割合を0.10%未満に保ち、0.30%に達しないようにするよう求めています。
- リストの質。受信者がメールを希望したかどうか、リストにスパムトラップが含まれていないかどうかです。
- 内容。リンク、画像、文言です。内容は、上の要因ほど重要ではありません。
到達率の測り方
他人の受信トレイの中を見ることはできません。そのため、到達率は2つの方法で測ります。
シードテスト。Gmail、Outlook.com、Yahooなどのプロバイダーに、自分で管理するテスト用の受信トレイを用意し、そこにメールを送ります。そして、それぞれでメールがどこに届いたかを確認します。このテスト用アドレスの一式をシードリストと呼びます。
プロバイダーのデータ。Google Postmaster Toolsは、Googleの無料サービスです。迷惑メールの報告率や認証の結果など、ドメインからGmailユーザーに送ったメールのデータを表示します。Microsoftは、Outlook.com向けにSNDSという同様のサービスを運営しています。
自社の数字も見てください。あるプロバイダーで開封数が急に下がった場合、そこでメールが迷惑メールフォルダに入り始めた可能性があります。
メールの到達率を改善する方法
- ドメインのメールを送るすべてのサービスについて、SPF、DKIM、DMARCを設定します。
- 送信前にリストを検証し、存在しないアドレスを削除します。
- メールを希望した人にだけ送ります。リストは絶対に購入しないでください。
- わかりやすい配信停止リンクを入れます。Googleは、1日5,000通以上を送る送信者のマーケティングメールに、ワンクリックの配信停止を求めています。
- 何か月も何も開封していない人には、送るのをやめます。
- 新しいドメインやIPアドレスでは、少しずつ送り始めます。メールのウォームアップを参照してください。
- Postmaster Toolsで迷惑メールの報告率を見て、上がったときは原因を探します。
メールの到達率とメールアドレス検証
検証で改善できるのは、到達率の一部であるバウンス率です。メールアドレスチェッカーは、存在しないアドレスを送信前に見つけます。メールアドレスの一括検証ツールは、1回のアップロードでリスト全体に対して同じことを行います。バウンスが減ると送信者レピュテーションが守られ、レピュテーションはメールが受信トレイに届くかどうかに影響します。ただし、メールアドレス検証では認証、内容、迷惑メールの報告は改善できないので、上のほかの手順も引き続き必要です。
関連する用語
- 迷惑メールフィルター(スパムフィルター)迷惑メールフィルター(スパムフィルター)とは、メールボックスプロバイダーが、届いたメールの行き先を決めるために使うしくみです。メールを受信トレイか迷惑メールフォルダに入れるか、拒否します。送信者、メールの内容、その送信者からのメールに過去の受信者がどう反応したかを確認します。
- メールのウォームアップメールのウォームアップとは、新しいアドレスやドメインから送るメールの数を少しずつ増やすことです。メールボックスプロバイダーには新しいドメインの履歴がないので、そのメールを慎重に扱います。ウォームアップで、その履歴を一歩ずつ作ります。
- Google Postmaster ToolsGoogle Postmaster Toolsは、Gmailが送信ドメインをどう評価しているかを表示する、Googleの無料のウェブサイトです。Gmailユーザーに送ったメールについて、迷惑メール率、ドメインレピュテーション、IPレピュテーション、認証の結果、配信エラーを報告します。
