
キャッチオールメールとは?意味と検証方法
キャッチオール(catch-all)メールアドレスとは、存在しうるすべての名前宛てのメールを受け取るように設定されたドメインにあるアドレスです。背後に実際のメールボックスがあるかどうかは関係ありません。検証レポートでキャッチオールと表示されたアドレスを見て、キャッチオールメールとは何かを検索した方へ。簡単に言うと、このラベルが表しているのは人ではなくドメインです。そのドメインは何でも受け取ります。sales@宛てのメッセージも、入力ミスの名前も、何年も前に退職した社員宛てのメールも、拒否されずにどこかに届きます。
キャッチオールのアドレスが扱いにくいのは、この一つの設計上の選択が理由です。リストにあるキャッチオールのアドレスをどう扱うかを決める前に、理解しておく価値があります。
このラベルをよく見かける場所
多くの人がこの用語に出会うのは、次の二つの場所のどちらかです。一つ目は検証結果の書き出しです。ごく普通に見えるアドレスの横に、catch-allやaccept-allと表示された行があります。二つ目は送信ツールです。アドレスをはっきり分類できないため、ツールが処理を止めて、どうするかを利用者に確認します。
どちらの場合も、アドレス自体からは何もわかりません。キャッチオールドメインは大企業のものかもしれませんし、二人だけの代理店のものかもしれません。@の前の名前も、他のアドレスとまったく同じに見えます。キャッチオールのアドレスだとわかる理由は、ツールが付けたラベルだけです。そのため、初めてこの用語を見た人は戸惑います。
企業がドメイン全体ですべてのメールを受け取る理由
キャッチオールドメインの多くは、特別な事情で生まれたものではありません。メールサーバーを運用する人にとって筋の通った理由があり、意図して設定されています。
よくある理由は、部署の共有エイリアスです。info@、careers@、billing@のようなアドレスは、特定の一人に結びついていません。キャッチオールに設定すれば、これらを一つずつ手作業で作る必要がありません。入力ミスへの対応も理由の一つです。顧客がjohnではなくjon宛てに送っても、受け入れるドメインならメッセージは差し戻されずに届きます。
社員の入れ替わりも同じ方向に働きます。退職した人の古いアドレスには、何か月もメールが届き続けます。それを拒否するよりも、上司や共有の受信トレイに転送するほうが簡単です。合併や買収もキャッチオールを増やします。二つの会社が複数のドメインを統合することはよくあり、古いアドレスをすべて確認するより、すべてを受け入れるほうを選ぶからです。
実際には、キャッチオールドメインの多くは小規模なITチームが運用しています。有効な受信者の一覧を管理するより、メールを受け入れるほうが手間が少ないと判断したのです。
キャッチオールのメールアドレスとアクセプトオール(accept-all)は同じ設定
二つの用語はどちらも目にします。同じ結果画面に並んでいることもあります。キャッチオールのほうが古く、よく使われるラベルです。アクセプトオール(accept-all)は、一部のプロバイダーやツールが代わりに表示するラベルです。動作に違いはありません。どちらも、受信サーバーがそのドメインのどの名前宛てのメールでも受け取ることを意味します。あるツールがcatch-allと表示し、別のツールがaccept-allと表示していても、伝えている内容は同じです。
キャッチオールのメールアドレスの検証が難しい理由
メールアドレス検証は通常、受信サーバーに質問することで行います。検証ツールは特定のアドレスへの配信手続きを始め、サーバーの応答を読みます。実際のメールボックスの一覧を持っているサーバーは、知らない名前を拒否します。この拒否が、アドレスが無効だというシグナルになります。
キャッチオールのサーバーは、このシグナルを出しません。すべての受信者を受け入れる設定のため、実在する名前にも、明らかに架空の名前にも、同じ成功の応答を返します。単純なSMTPの250です。検証ツールはメールボックスが存在するかを質問し、イエスという答えを受け取りました。しかしそれは、どんな名前でも返ってくるイエスです。そのため、通常のテストは最後まで進みますが、判断に使える結果は何も返ってきません。
キャッチオールメールという結果がリストにとって意味すること
キャッチオールという結果だけでは、何も決まりません。アドレスが無効だという意味ではありません。メールボックスが実在すると確認できたわけでもありません。標準のチェックでは質問に答えが出なかった、という意味です。背後のメールボックスは、現役の社員のものかもしれません。何年も前から使われていないかもしれません。ラベルだけでは、この二つを区別できません。
そのため、ツールはキャッチオールのアドレスを、有効や無効ではなく慎重な区分に分類します。多くの場合「Risky」や「Catch-All」です。ビジネスのリストでは、その割合が小さいことはめったにありません。このグループ全体を不要なものとして扱うと、実在する人を気づかないうちに削除してしまいます。安全なものとして扱えば、バウンスを招きます。
どのくらいの頻度で出てくるか
キャッチオールのアドレスは例外的なものではありません。一般的なビジネスのリストでは、アドレスのかなりの部分がキャッチオールドメインにあります。中規模以上の企業で働く連絡先が多いほど、その割合は高くなります。そうした企業では、共有エイリアスや管理されたメール環境が普通だからです。大手の個人向けウェブメールのプロバイダーは、こうした動作をほとんどしません。そのため、個人のアドレスのリストではごく少数しか出てきません。仕事用のアドレスのリストでは、非常に多く出てくることがあります。キャッチオールのラベルが、営業やアプローチにとって大事なリストにこそよく出てくるのは、このためです。一律のルールで処理せず、扱い方を数分かけて決める価値があるのもこのためです。
次にすること
キャッチオールのアドレスを今すぐ一つ確認するなら、メールアドレスチェッカーが完全な検証を行います。キャッチオールのラベルではなく、有効か無効かを返します。
正直に言うと、選択肢は三つです。一つ目は、キャッチオールのアドレスをすべて削除することです。その場合、メールを開いてくれたはずの連絡先を捨てることを受け入れることになります。二つ目は、それでも送信することです。その場合、バウンス率の上昇と、それに伴うレピュテーションへの影響を受け入れることになります。三つ目は、標準のSMTPテストより深いレベルで確認することです。バウンスを出さずに実在する連絡先を残せるのは、この方法だけです。
最後の方法を選ぶなら、各アドレスがどちら側にあるかを推測する代わりに、キャッチオールやリスクありのメールアドレスを検証できます。
